認知機能と難聴 聞こえのチェック
認知機能と難聴
聴力の低下は年齢を重ねると、誰にでも起こるものです。加齢により聴力は徐々に低下するため、本人も気づかないまま対応が遅れることがあります。聴力の低下は30歳代からすでに始まって、50歳代から自覚する方がいます。難聴は気づかれにくい障害なので周囲の人から理解されにくい側面があります。「聞き返しが多く、話すのが面倒」「挨拶しても無視する」など難聴に対する理解不足のために人間関係に影響を及ぼすこともあります。
難聴が引き起こす認知機能低下
難聴は認知機能低下の危険因子とも言われています。聞こえにくいことで会話が億劫に感じ、徐々に外出が減り、ひきこもりがちになる方もいます。すると脳への刺激が減り、認知機能の低下につながってしまう場合があります。年齢に関係なく「聞こえにくさ」があれば早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
聞こえのチェック
チェックポイント | 推定聴力レベル、考えられる状況 |
---|---|
| 軽度難聴の兆候(25-40dB) 聞き間違いやなま返事による誤解、地域活動や仕事上の支障が起こる可能性があります。 ゆっくり、はっきりと話す必要があります。 |
| 中度難聴の兆候(40-70dB) コミュニケーションが取りにくくなり、家族や周囲の人との関係に影響する場合があります。 大きい声で話す必要があります。補聴器を使用することも検討しましょう。 |
| 高度難聴の兆候(70-90dB) コミュニケーションがおろそかになり、日常生活にかなりの困難が生じている可能性があります。 耳元で大きい声で話す必要があります。 |
| 重度難聴の兆候(90dB以上) 電話の着信音や車のクラクションが聞き取れなくなり、自分や周りの人に危険が及ぶ恐れがあります。 大声でも理解できないことが多いです。 |
家族や周りの人は心づかいを
聞こえにくい方にとっては、周りの人の心づかいで聞き取りやすくなります。
- 会話をするときはテレビの音量を下げるなど、静かな環境にする
- 名前を呼ぶなど、ひと声かけて意識を向けてから話し始める
- できるだけ正面から口元を見せて話す
- 言葉を区切りすぎず、ゆっくり、はっきり話す
- 同じ言葉を繰り返すだけでなく、違った表現をする
相談先
幕別町保健福祉部保健課高齢者支援係
電話0155-54-3812