インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症対策
毎年秋から冬にかけてインフルエンザや新型コロナウイルス感染症が流行し始めます。高熱や咳、倦怠感などを伴い、人によっては重症化するおそれもあります。流行を防ぐためには、原因となるウイルスを体内に侵入させないことや周囲にうつさないようにすることが重要です。インフルエンザや新型コロナウイルス感染症の感染を広げないために、一人一人が「かからない」「うつさない」対策を実践しましょう。
インフルエンザや新型コロナウイルス感染症をはじめとする感染症の予防には、「手洗い」、「マスクの着用を含む咳エチケット」、「換気」などが有効です。
特に高齢や基礎疾患のある方が感染すると、重症化するリスクが高まります。高齢の方と会ったり、通院や大人数で集まったりするときは、マスクの着用を含めた感染対策を実施しましょう。
どうやって感染するの?
インフルエンザウイルス・新型コロナウイルスの感染経路は、飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つがあります。
インフルエンザや新型コロナウイルス感染症を予防するためには、こうした飛沫感染、接触感染といった感染経路を絶つことが重要です。
インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症から身を守るためには?
正しい手洗い
私たちは毎日、様々なものに触れていますが、それらに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。外出先から帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗いましょう。
マスクの着用を含む咳エチケット
日ごろの健康管理
免疫力が弱っていると、感染しやすくなりますし、感染したときに症状が重くなってしまうおそれがあります。ふだんから十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めておきましょう。
適度な湿度を保つ
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下します。乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
人混みや繁華街への外出を控える
インフルエンザや新型コロナウイルス感染症が流行してきたら、不要不急のときはなるべく、人混みや繁華街への外出を控えましょう。
予防接種について
- インフルエンザ予防接種(内部ページへリンクします)
- 【高齢者】新型コロナウイルス感染症予防接種(内部ページへリンクします)
体調に異変を感じたら…
早めに医療機関へ
もし、発熱(インフルエンザの場合は38℃以上)が出て、のどの痛みや咳、全身の倦怠感を伴うなどインフルエンザや新型コロナウイルス感染症が疑われる症状が出た場合には、早めに医療機関(内科や小児科)を受診しましょう。
安静と水分補給
睡眠を十分とるようにし、安静にして休養しましょう。また、高熱による発汗で脱水症状を予防するために、症状がある間は、こまめに水分の補給が必要です。
薬は医師の指示にしたがって正しく服用
- インフルエンザ
医師が必要と認めた場合は、抗インフルエンザウイルス薬が処方されます。抗インフルエンザウイルス薬の服用を適切な時期(発症から48時間以内)に開始すると、発熱期間は通常1~2日間短縮され、ウイルス排出量も減少します。なお、症状が出てから48時間以降に服薬を開始した場合、十分な効果は期待できませんが、医師の指示(用法や用量、服用する日数など)を守って服用してください。
- 新型コロナウイルス感染症
必要に応じて解熱鎮痛剤や咳止めなど症状に対する治療(対症療法)が行われます。ただし、医師が必要と認めた場合や、重症化リスクのある方については、抗ウイルス薬などが処方されます。
他の人にうつさない
熱が下がっても、ウイルスは体内に残っています。周囲の人への感染を防ぐため、熱が下がった後も、ウイルスの潜伏期間があるので、数日は学校や職場などに行かないようにし、自宅療養することが望ましいでしょう。くしゃみや咳が出るときは、飛沫にウイルスを含んでいるかもしれませんので、咳エチケットを心がけましょう。