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令和2年度教育行政執行方針

令和2年2月27日に開催された令和2年第1回幕別町議会定例会において、

菅野勇次教育長が述べた令和2年度教育行政執行方針の全文を掲載します。

はじめに

 1 豊かな人生を育む生涯学習の推進

 2 「生きる力」を育む学校教育の推進

 3 青少年の健全育成の推進

 4 芸術・文化活動の振興

 5 歴史的文化の保存・伝承

 6 健康づくりとスポーツ活動の振興

 7 国内交流や国際交流の推進

むすびに

はじめに

 令和2年第1回町議会定例会の開会に当たり、本年度の教育行政執行方針について申し上げます。
 今日、知識・情報をめぐる社会の変化が加速し、革新的な技術の成長期を迎え、近い将来、労働環境は大きく変革すると予測されており、未来を担う子供たちには、このような社会の変化に向き合いながら、自らの可能性を発揮し、未来を切り拓く力を身に付けていくことが求められています。
 こうした背景の中、子供たちが急激に変化する社会を生き抜くために必要な資質・能力を身に付けられるよう、学校・家庭・地域の連携と協力の下で、教育行政の推進に努めてまいります。
 また、町民の皆さんが生涯にわたって心豊かに、健康に暮らしていけるよう、芸術・文化・スポーツの活動を通して、様々な学習機会の提供と学習活動を支援してまいります。
 以下、「第6期幕別町総合計画」基本計画第4章「豊かな学びと文化、スポーツで住まいる」の各節と第1章「協働と交流で住まいる」第3節について、本年度の主な施策について申し上げます。

1 豊かな人生を育む生涯学習の推進

 はじめに、「豊かな人生を育む生涯学習の推進」についてであります。
 町民の潤いある生活と活力ある地域づくりの推進のためには、町民一人ひとりが生涯を通じて積極的に学ぶとともに、その成果を生かすことのできる環境をつくることが重要であり、生涯学習は心に潤いや豊かさを与え、学んだことを生かすことで、人づくりや活力ある地域づくりに大きな成果をもたらします。
 このことから、引き続き、百年記念ホールや町民会館、忠類コミュニティセンター、図書館など生涯学習施設等の活用を図り、「いつでも、どこでも、だれでも」学ぶことができる生涯学習施策を展開するとともに、一人ひとりが主体的に学び、その成果を生かすことができる「生涯学習社会」を推進するため、学習情報の効果的な発信に努めるとともに各種事業や生涯学習講座の充実に取り組んでまいります。
 図書館では、平成29年度から実施しております、「図書館を核とした地域づくり」に引き続き取り組むとともに、より快適な読書環境づくりを推進するため、図書館本館のエアコンの増設や図書館システムの更新を進め、「知の拠点」としての機能強化に努めてまいります。

 

2 「生きる力」を育む学校教育の推進

 二つ目は、「「生きる力」を育む学校教育の推進」についてであります。
 変化の激しい社会の中で、子供一人ひとりが創造性豊かに、たくましく生きていくためには、自律心や協調性、思いやる心などの豊かな人間性、問題を解決する資質や能力、そして健康、体力など「生きる力」を育むことが重要であります。

幼児教育の充実

 はじめに、「幼児教育の充実」についてであります。
 幼児教育は、生涯にわたる人格形成の基盤を培う上で大変重要なものであることから、園児一人ひとりの発達状況や興味・関心を十分理解しながら、遊びや行事を通して幼児期にふさわしい発達を助長させるとともに、保育所や小学校との交流連携を図りながら小学校への円滑な接続を進めてまいります。

小中一貫教育の推進

次に、「学校教育の主な施策」について申し上げます。
はじめに、「小中一貫教育の推進」についてであります。
小中一貫教育は、昨年度から町内五つの学園で本格的にスタートし、小学生の中学校登校や小学校への乗り入れ授業、小中合同による各種取組が実施され、小学生の中学校進学への不安解消や小中学校間の指導方法の連携につながる効果が徐々に表れてきておりますが、乗り入れのタイミングの設定や実施時期、回数など、より効果的な取組についての研究を進める必要があるものと認識いたしております。
こうしたことから、本年度は、それぞれの学年の発達段階における子供像の達成目標の設定に取り組むとともに、その目標達成に向けた手立ての具体化と実践・検証を行ってまいります。

いじめや不登校の対応

 次に、「いじめや不登校の対応」についてであります。
 いじめへの対応につきましては、教育相談やアンケート調査、北海道と学校によるネットパトロール等の実施を通して、いじめの未然防止・早期発見・早期対応に努めるとともに、「いじめは絶対に許されないことである」という意識形成の取組を推進してまいります。
 不登校の児童生徒への対応につきましては、小学生も増えつつあることから小中一貫教育の視点で連携を図り、一人ひとりの児童生徒に応じた支援に努めてまいります。
 また、「子どもサポーター」や「スクールカウンセラー」、「スクールソーシャルワーカー」を活用し、いじめの防止や不登校の解消に努めるとともに、学校や家庭と連携を図りながら「まっく・ざ・まっく」の利用を勧めるなど、児童生徒に寄り添った対応を行ってまいります。

学校教育の充実

 次に、「学校教育の充実」についてであります。
 本年度から小学校、令和3年度から中学校において完全実施される新学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向け、将来を担う子供に「基礎的・基本的な知識・技能」、「知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等」、「学習意欲」を向上させる取組が必要となります。
 本年度は、小学校、中学校の各1校において、劇作家で演出家であります町友の平田オリザ氏を講師として、授業の中で演劇手法を用いたワークショップを実施し、児童生徒がテーマに沿い問題解決策を導き出す過程を学ぶことでコミュニケーション能力の向上につなげてまいりたいと考えております。
 また、町内の中学校1校で、本年度、「観光教育」として、修学旅行で訪問予定の横浜市内の商店街を会場に、幕別町観光物産協会のご協力をいただきながら、買い物等で訪れる方に地元の農産物と合わせてパンフレット等を配付するなど、町の魅力をPRする取組を計画しております。
 この取組により、生徒たちが町の魅力を再認識するきっかけになるとともに、公共の場におけるマナーや社会性を身に付け、町の認知度向上にもつながるものと考えており、教育委員会といたしましても町部局と連携しながら取組を進めてまいります。

教育施設の整備

 次に、「教育施設の整備」についてであります。
 町内の学校施設につきましては、校舎等の老朽化が進んでいることから、令和元年度に劣化度調査を実施いたしましたが、本年度は、長寿命化計画を策定し、学校施設の計画的な整備に努めてまいります。
 また、国では「安心と成長の未来を拓く総合経済対策」の中で、新たな時代を担う人材の教育や個に応じた学習にふさわしい環境を速やかに整備するため、学校における高速大容量のネットワーク環境の整備の推進と、令和5年度までに全学年の児童生徒一人ひとりに端末を配備し、十分に活用できる環境の実現を目指すGIGAスクール構想を掲げております。
 本町といたしましても、国の補助金を活用しながら、児童生徒1人1台の端末整備に向けて、本年度、高速大容量の通信ネットワーク整備を実施してまいります。

高等学校への支援

 次に、「高等学校への支援」についてであります。
 2年目を迎える「幕別清陵高等学校」につきましては、文理探求、福祉、ビジネス、スポーツ&ヘルスの四つのコースが開設されることから、地域への誇りと愛着を持ち、地域の未来を担う人材を育む高校となるよう、引き続き部活動振興や各種教育活動に対する支援を実施してまいります。
 また、中札内高等養護学校幕別分校につきましては、引き続き校外学習や実習体験等教育振興に対する支援を行い、本年度限りで閉校いたします幕別高等学校及び江陵高等学校につきましては、閉校式典等に要する費用の支援も行ってまいります。

信頼される学校づくりの推進

 次に、「信頼される学校づくりの推進」についてであります。
 学校が保護者や地域から信頼され、期待に応える教育を実現するためには、子供を中心に据え、地域の意見や要望を生かした学校経営を進めるとともに、学校、家庭、地域が協働した取組を一層充実させていくことが重要であります。
 昨年度から法に基づく学校運営協議会を設置し、学校と地域をつなぐ横の取組としてコミュニティ・スクールを導入いたしましたが、本年度は、子供たちの現状と課題等について、より一層の熟議の中で、学校と地域の目標の共有化に努めながら、地域とともにある学校づくりを進めてまいります。
 また、学校における働き方改革につきましては、教員が児童生徒と向き合うための時間を確保するため、学校事務補助職員を現在配置の小学校3校、中学校3校に加え、本年度は新たに小学校3校、中学校1校に配置するとともに、学校現場の実態を把握しながら業務の削減に努めてまいります。
 さらに、小中学校には必要に応じて特別支援教育支援員を引き続き配置し、特別な配慮を必要とする児童生徒の学習や学校生活を支援してまいります。

 

3 青少年の健全育成の推進

 三つ目は、「青少年の健全育成の推進」についてであります。
 次代を担う青少年が豊かな人間性を育み、自他ともにかけがえのない存在であることを認識するとともに、社会の一員として自覚し、自ら進んで社会参加ができる健全な社会人として成長するよう、家庭・学校・地域などが連携して青少年の健全育成を推進することが必要であります。
 このため、郷土の歴史や自然体験など幅広い学習機会を通して、ふるさとに愛着を持った豊かな人間性を育てるため、引き続き「ふるさと館ジュニアスクール」や「学び隊」などを実施してまいります。
 また、「幕別町PTA連合会」や「幕別町児童生徒健全育成推進委員会」のほか、子ども会などの活動に対する支援を通じて、未来ある青少年が心身ともに健やかに育つ環境づくりを推進してまいります。

 

4 芸術・文化活動の振興

 四つ目は、「芸術・文化活動の振興」についてであります。
 音楽や美術、演劇などの芸術文化は、観る者に感動や生きる喜びをもたらし、潤いと豊かさに満ちた人生に欠かすことのできないものであり、その果たす役割は極めて重要であります。
 このため、「百年記念ホール」の指定管理者であります「NPO法人まくべつ町民芸術劇場」と協働・連携を図り、国内外の優れた作品の鑑賞機会を提供するとともに、施設の老朽化対策として本年度は、温水ボイラー2基の改修工事を実施いたします。

 

5 歴史的文化の保存・伝承

 五つ目は、「歴史的文化の保存・伝承」についてであります。
 本町の歴史的・文化的資源である郷土文化資料と、その情報を町民共有の財産として次世代に引き継ぐため、収集・保存事業とともに、特に次代を担う子供たちが郷土文化資料を通して、身近に先人の苦労や豊かな知識に触れ、ふるさとへの新たな思いを養い、幕別町への愛着と誇りを育む事業の展開が重要であります。
 このため、本町の歴史的資料やアイヌ文化資料を収集、保存、展示しているふるさと館や蝦夷文化考古館のほか、世界的にも貴重な資料を展示しているナウマン象記念館のそれぞれの特長を生かし、郷土の歴史や文化等を学習する場としての活用を図ってまいります。
 また、本年度は忠類ナウマン象化石骨発掘50周年の節目の年となりますことから、北海道博物館や足寄動物化石博物館など関係機関の協力をいただきながら、足跡化石の発掘調査をはじめ児童、生徒の発掘体験や現生象との骨比較展示などの記念事業を実施し、忠類ナウマン象の歴史を継承し未来へとつなげてまいります。

6 健康づくりとスポーツ活動の振興

 六つ目は、「健康づくりとスポ-ツ活動の振興」についてであります。
 本町のスポーツ施設は、札内スポーツセンターや農業者トレーニングセンターなどの屋内施設と陸上競技場や野球場のほか、パークゴルフ場などの屋外施設を設置しており、多くの町民の方が体力づくりや健康維持のため利用されているところであります。
 本年度につきましても、体育連盟やスポーツ少年団など、スポーツ関係団体の活動に対して、引き続き支援を行うとともに、町出身のアスリートやスポーツ団体と連携し、次世代のアスリートの育成に努めてまいります。
 さらに、本年度の「アスリートと創るオリンピアンの町創生事業」では、過去2年にわたり開催いたしました「町民と考えるオリンピアンの町ワークショップ」の提言に加え、専門家や関係機関の意見を踏まえ、今後も永続的にスポーツを軸としたまちづくりを推進していくため「スポーツ推進計画」の策定に取り組むとともに、オリンピアンの学校訪問やパラスポーツ実践事業のほか、大学のスポーツ合宿誘致事業などを実施してまいります。
 また、本年、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されますことから、本町出身オリンピアンの動向につきまして、町のホームページやSNSを活用し、最新情報や大会スケジュール等を広く発信するなど、多くの町民とオリンピアンを応援する機運を醸成してまいりたいと考えております。

 

7 国内交流や国際交流の推進

 国内交流につきましては、埼玉県上尾市、高知県中土佐町及び神奈川県開成町と小学生の派遣・受入れの相互交流を開催しているところであり、本年度は、受入れの年となり、本町を訪れる児童との交流を通して、次世代を担う人材を育成するため、小学生国内研修事業を展開してまいります。
 また、国際交流では、国際的視野を広め将来国際社会に貢献できる人材を育てることを目的として、オーストラリアのキャンベラ市との相互交流を平成9年度から実施しているところであり、本年度も中学2年生16名と幕別清陵高等学校1年生3名、合わせて19名の派遣を予定しております。

むすびに

 以上、令和2年度教育行政執行に当たっての基本方針を述べさせていただきました。
 将来を予測することが困難な時代を迎えている現在、こうした変化に柔軟に対応し、自らの力で未来を力強く拓くことのできる人材を育んでいくことが重要であります。
 教育委員会といたしましては、子供たちをはじめ町民一人ひとりが生涯にわたって主体的に学び続け、ふるさとへの愛情や誇りを持ちながら未来の創り手となる人材の育成を目指し、全力で取り組んでまいる所存であります。
 議員の皆さん並びに町民の皆さんのご理解とご協力を心からお願い申し上げまして、教育行政執行方針といたします。

このページの担当は

幕別町教育委員会 学校教育課
〒089-0604 北海道中川郡幕別町錦町98番地
電話 0155-54-2006 / FAX 0155-54-4714
(土日・祝日を除く平日の午前8時45分から午後5時30分まで〔12月29日から1月3日までを除く〕)

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