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令和3年度町政執行方針

Ⅰ はじめに

令和3年第1回町議会定例会が開会されるに当たり、町政執行についての所信を申し上げ、議員の皆さん並びに町民の皆さんにご理解とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

一昨年4月に町民の皆さんからの付託を受け、町長として二期目の町政の舵取りを担わせていただいてから、早くも任期の折り返しを迎えようとしております。

昨年は、新型コロナウイルス感染症という未知の感染症に直面したことで、私たちの日常生活は激変し、心理的にも経済的にも重く暗い影を落とした1年となりました。

そのような中、町民の皆さんの命と暮らしを守ることを最優先に、感染症対策はもとより、経済対策、生活支援対策を切れ目なくスピード感を持って取り組んできたところであります。

しかしながら、いまだ終息の兆しは見えず、今後とも警戒が必要な状況にありますことから、本年も、感染症対策を徹底し、医療機関等と十分な連携を図りながらワクチン接種を円滑に実施するとともに、地域経済の回復、活性化についても可能な限りの対策を講じてまいります。

いただいた任期の折り返しを迎える今、引き続き本町の持続的な発展に向け、緊張感を持って、全力で町政運営に当たってまいる所存であります。

Ⅱ 町政に臨む基本姿勢

はじめに、まちづくりに臨む私の基本姿勢について申し上げます。

私は、常に住民との対話を心掛け、対話を重ねることで住民との協働による施策を構築し、それを共に実行することにより、達成感や充実感が共有され、心のかよった協働のまちづくりが実現できるとの信念のもと、平成27年の初当選以来、「住民との対話を重ね、その中から住民の思いを共有し、一緒に実現する」ことを政治姿勢に掲げ、町政の推進に取り組んでまいりました。

いかなる施策も、その立案に向けての出発点は、現状を正確に認識することにあります。そして、その際に最も重要なのが、日頃からの「住民との対話」であり、直接生の声を聞き、住民の思いを正しく認識してこそ、血の通った施策が実現できるものと考えております。

こうした政治姿勢のもと、昨年のコロナ禍において、飲食業、宿泊業をはじめ様々な業種において売上が激減するなど地域経済に大きな影響を受けた際にも、「事業者を守り、雇用を守ることで町民の皆さんの生活を守る」との思いで、現場で真に望まれている施策の実現に向け、町内事業者など多くの町民の皆さんの下に直接足を運び、お話を聞かせていただくことで、様々な支援策を、スピード感をもって取り組むことができたものと思っております。

今後におきましても、「住民との対話によるまちづくり」を基軸に、町民の皆さんとの確かな信頼関係を積み重ね、幕別町が「住んでみたい」、「住んでよかった」、「住み続けたい」と思ってもらえるまちとなるよう、引き続き町政の推進に全力を傾注してまいります。

Ⅲ 新年度予算概要

次に、新年度予算の概要について申し上げます。

コロナ禍にあって、感染防止対策及び経済対策を継続的、効果的に実施していくことが当面の最重要課題でありますことから、新年度の予算は、補正予算も含め15か月間の予算とする考えのもと、編成したところであります。

一般会計予算の総額は、163億6,499万6千円で、前年度と比較して、

3億704万円、1.9%の増に、また、国民健康保険特別会計など7特別会計と水道事業会計を合わせた8会計では、総額89億1,365万8千円で、前年度と比較して、1億3,977万6千円、1.6%の増となっております。

次に、一般会計の歳出について申し上げます。

投資的経費は、総額約26億9千万円で、前年度と比較いたしますと、札内青葉保育園建設費補助事業や公営住宅あかしや南団地建替事業などの実施に伴い、5.4%の増となっております。

また、非投資的経費は、人件費や扶助費の増嵩により、総額約136億7千万円、1.3%の増となっております。

次に、歳入についてでありますが、町税は、新型コロナウイルス感染症の影響により町民税及び固定資産税等において減収を見込んでおりますことから、前年度比2.0%の減を、また、普通交付税については、国の地方財政対策の内容を踏まえ、前年度交付決定額に対して2.8%の増で計上したところであります。

基金繰入金につきましては、財政調整基金から3億円、減債基金から5,000万円、まちづくり基金から約1億500万円、森林環境譲与税基金から約1,500万円、総額約4億7,000万円を計上したところであります。

また、町債につきましては、普通建設事業債13億2,260万円、臨時財政対策債5億2,800万円、過疎債のソフト事業分3,360万円と、総額では前年度に比べ1億5810万円、9.2%の増となりました。

以上、新年度予算の概要について申し上げましたが、厳しさを増す地方財政の中にあって、「選択と集中」の考えのもと、必要な事業に対して重点的に配分を行うよう編成したところであります。

Ⅳ 主要政策の展開

 次に、本年度の主要施策の展開につきまして、「第6期幕別町総合計画」に掲げる五つの基本目標に沿ってご説明申し上げます。

1 協働と交流で住まいる

基本目標の一つ目、「協働と交流で住まいる」についてであります。

活力のあるまちづくりを進めるためには、地域コミュニティの活性化の促進を図ることが重要でありますことから、町民の皆さんの参加による協働のまちづくりを推進していくとともに、行政区の在り方について、公区長の皆さんへの聞取り調査の結果などを踏まえ、今後の方向性について、引き続き検討を進めてまいります。

定住施策の推進につきましては、マイホーム応援事業を継続して実施するとともに、あらゆる機会を捉えて、定住施策や子育て支援策など幕別町の「売り」を積極的にPR・情報発信してまいります。

また、本年は、「第4次行政改革大綱後期推進計画」のスタートの年であります。

激甚化、頻発化する災害やコロナ禍における「新たな日常」への対応、働き方改革及び行政のデジタル化など、昨今の社会情勢等を踏まえ、「町民との協働に基づく行政経営の推進」、「効率的で効果的な事務事業の推進」、「迅速で機動性の高い行政組織の確立」及び「健全な財政運営の保持」を4つの柱として、時代に即応した、効率的、効果的な行財政運営に取り組んでまいります。

2 特色ある産業で住まいる

次に、基本目標の二つ目、「特色ある産業で住まいる」についてであります。

本町の基幹産業である農業を取り巻く情勢は、高齢化や担い手不足による農業労働力の減少、TPP11をはじめとした国際貿易協定による関税引き下げ、頻発する自然災害や家畜伝染病の発生、さらには、新型コロナウイルス感染症の影響による農畜産物の価格下落など、依然として先行きが不透明な状況にあります。

このため、農業基盤整備と土づくりを農業振興の柱に据え、「ふるさと土づくり推進事業」を継続して実施するとともに、長年の懸案でありました農村地域の光ファイバー網を令和3度末までに整備し、スマート農業に取り組む農業者等を支援するなど、生産基盤の強化や農業経営の近代化を推進してまいります。

また、まくべつ農村アカデミーやグリーンパートナー対策事業の充実により地域農業を担う人材の育成・確保を図るとともに、農業経営基盤強化促進事業等を活用し、担い手への農地の集約・集積化を推進してまいります。

有害鳥獣対策につきましては、「幕別町鳥獣被害防止計画」に基づき、行政、農業関係団体、猟友会など地域が一体となった捕獲体制の下、有害鳥獣の個体数減少と農業被害の軽減に努めてまいります。

土地改良事業では、国営事業として、新川二期地区上統内排水機場更新事業が新たに着手されるとともに、道営事業の水利施設等保全高度化事業等を計画的に推進するなど、農業基盤整備による生産の安定化と効率化を図ってまいります。

なお、北海道が実施しております「農業競争力基盤強化特別対策事業」、いわゆる「パワーアップ事業」につきましては、令和2年度をもって終了する予定でありましたが、新たに「次世代農業促進生産基盤整備特別対策事業」として、第6次の5か年事業が実施されることとなりましたことから、本町といたしましても、引き続き、受益者負担の軽減と土地改良事業の推進に取り組んでまいります。

林業の振興では、私有林人工林に対する支援として「私有林森林整備環境保全事業」を新たに創設するなど、森林環境譲与税を活用した森林整備環境促進事業に取り組んでまいります。

商工業の振興につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、経済に甚大な影響が見られる中、当面は、感染症拡大への対応と地域経済の維持の両立が求められております。

このため、常に感染状況や景気動向、町内事業者の現状を見極めつつ、適宜経済対策を講じるとともに、関係機関との連携を図りながら、経営改善普及事業や各種活性化事業に対する支援を行うほか、中小企業融資により町内企業の経営環境の安定に努めてまいります。

また、雇用対策では、リバーサイド幕別工業団地や札内東工業団地での企業誘致による雇用の創出に努めるほか、「幕別町お仕事紹介所」の取組を強化させ、若者や障がい者等、全ての町民が安心して働くことができる就業環境づくりを進めてまいります。

観光物産振興につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により国内外の観光情勢が一変したことから、近場の旅行、いわゆる「マイクロツーリズム」としての資源の掘り起こしをはじめ、ポストコロナを見据えた観光物産振興を図るべく、本町地域において「地域おこし協力隊」を採用し、新たな発想を取り入れた商品開発や情報発信に取り組んでまいります。

また、忠類地域においても、引き続き「地域おこし協力隊」を活用した地域の新たな魅力開発や情報発信に取り組むとともに、忠類地域住民会議や忠類地域魅力発信事業実行委員会、観光物産協会等と連携を図りながら一層の誘客促進に努めてまいります。

3 人がいきいき住まいる

次に、基本目標の三つ目、「人がいきいき住まいる」についてであります。

子育て支援につきましては、「すべての町民が支えあい、子どもの豊かな心と生きる力を育むまち」を基本理念とした「第2期幕別町子ども・子育て支援事業計画」に基づき、子ども・子育て家庭の多様なニーズに応じて、妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援に努めてまいります。

特に、保育における質と量の拡充に向け、本年度、私立の札内青葉保育園建替に支援を行うこととしており、令和4年4月からは、入所定員が90名から120名に拡大され、待機児童の緩和・解消と町内の子育て支援の拡充に繋がるものと期待しているところであります。

次に、明るい長寿社会の実現につきましては、本年3月に策定いたします「幕別町高齢者保健福祉ビジョン2021」に基づき、高齢者の方々ができる限り住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう地域包括ケアシステムのさらなる推進に努めてまいります。

また、新型コロナウイルス感染症により、外出の機会が減少し、体力の低下や認知症が進行する高齢者の増加が懸念されておりますので、家庭でできる体操や適切な外出方法の周知をはじめ、フレイル教室など筋力や認知機能など心身の活力低下を予防する介護予防教室を充実するなど十分な感染症対策を図りながら、高齢者の心身の機能維持向上に努めてまいります。

障がい者福祉の推進につきましては、本年3月に策定いたします「まくべつ障がい者福祉プラン2021」に基づき、障がいのある方が住み慣れた地域で安心して自立した生活ができるよう、障がいへの理解促進、雇用・就業の推進、障害福祉サ―ビスや障がい児支援体制の充実などを重点項目として各種施策の推進に努めてまいります。

また、発達支援センターにおいては、本年度から対象児童を小学校6年生まで拡大するほか、昨年度から実施しております「ペアレントトレーニング」に引き続き取り組み、保護者に対する支援を図ってまいります。

地域における福祉活動の推進につきましては、本年度からひきこもり等で悩んでいる当事者やその家族が気軽に相談できるよう、町広報紙やホームページ等で相談窓口の周知を図るとともに、SNSを活用した相談手法の拡充やひきこもりに関する調査研究、ひきこもり状態にある方が安心して参加できる居場所づくりなどを行う「ひきこもりサポート事業」に取り組んでまいります。

町民一人ひとりの健康づくりにつきましては、健康寿命の延伸を目的に、特定健診、がん検診等の受診率向上に向けて「幕別健康ポイントラリー」を継続して実施するとともに、新型コロナウイルス感染症のまん延による受診控えが懸念されますことから、安心して受診していただけるよう健診会場の感染症予防対策を徹底してまいります。

消防体制の充実強化につきましては、忠類地区に配備しております救急車を更新するほか、消防団員の確保及び質の向上を図り、災害対応力を強化してまいります。

防災対策につきましては、地震や津波、気候変動等に伴う大規模水害に備え整備しました防災行政無線を活用し、迅速かつ的確な情報伝達を図るとともに、コミュニケーションアプリLINE(ライン)に公式防災アカウントを開設し、情報伝達手段の多様化を図ってまいります。

また、一人ひとりの避難行動計画となるマイタイムラインの作成講習や出前講座などをとおし、地域における防災活動の支援や自主防災組織の組織率の向上に努め、地域の実情に合った防災訓練の実施に向け支援を行うとともに、昨年度中止となった一日防災学校を町内小学校2校で実施し、子供たちへの防災教育の充実に努めるなどソフト面での防災・減災対策の強化を進めてまいります。

4 豊かな学びと文化、スポーツで住まいる

次に、基本目標の四つ目、「豊かな学びと文化、スポーツで住まいる」についてであります。

町の持続的な発展のためには、未来を担う子供たちが健やかに成長できる環境づくりと、国際社会で活躍できる人材育成のための教育が重要であります。

学校・家庭・地域が連携し、社会全体で子どもを育むとともに、誰もが学び、豊かな感性を育てることができる教育の充実を目指し、総合教育会議を中心に教育委員会との連携を図りながら重点的な施策等について、協議・調整を進めてまいります。

このほか、教育関係の具体的な施策の推進につきましては、教育長から申し上げます。

5 自然との調和で快適な住まいる

次に、基本目標の五つ目、「自然との調和で快適な住まいる」についてであります。

道路につきましては、主要道道である幕別大樹線、幕別帯広芽室線及び豊頃糠内芽室線等の道路整備について、計画的に事業の推進が図られるよう要請するとともに、町道の整備につきましては、緊急性や投資効果、地域バランスなどを考慮しつつ、幕別地域において緑町団地道路5号など9路線、忠類地域において忠類24号線など2路線の整備を行ってまいります。

また、音更町において、道東自動車道の音更・帯広インターチェンジから池田インターチェンジ間での(仮称)長流枝スマートインターチェンジの設置について、昨年10月、国の事業許可により事業化されたことから、これまでと同様に音更町と協力しながら関係機関に対して早期完成の要請を行うとともに、スマートインターチェンジから国道38号に至るまでのアクセス道路の整備について、音更町と協力しながら検討を進めてまいります。

公営住宅につきましては、「公営住宅等長寿命化計画」に基づき、昨年に引き続き桂町西団地2棟12戸を建設し、団地全体で4棟24戸の建設が完了するとともに、新たにあかしや南団地の建替えに着手し、本年度は2棟32戸を解体し、2棟16戸の建設を行います。

公園整備につきましては、これまで、「公園施設長寿命化計画」に基づき、公園遊具等の計画的な改築更新を進めてまいりましたが、本年度は、札内北公園のろ過機の更新を行うほか、明野ヶ丘公園につきましては昨年に引き続きワークショップを開催し、町民のご意見を伺いながら再整備基本計画の策定を進めてまいります。

重要なライフラインである水道につきましては、配水管の整備や更新のほか、道営営農用水事業による駒畠簡易水道の更新事業を実施するなど、水道施設の強靭化を図り、安全安心な水の安定供給に取り組んでまいります。

下水道事業につきましては、快適な生活環境を維持するため、下水道ストックマネジメント支援制度に基づく修繕・改築計画により施設を整備することとしており、本年度から幕別、札内の両地区を十勝川流域下水道で一括して汚水処理を行う処理区統合事業を進めてまいります。

個別排水処理事業につきましては、引き続き農村部などの生活排水処理対策として合併処理浄化槽の整備を進め、農村の生活環境の向上に努めてまいります。

農業集落排水事業につきましては、忠類市街を中心とした生活排水処理対策として忠類浄化センターの機械・電気設備の更新を進め、忠類地域における水質保全と生活環境の向上に努めてまいります。

Ⅴ むすび

以上、第1回町議会定例会の開会に当たりまして、町政執行に臨む私の所信の一端を述べさせていただきました。

本年は、1年延期されていた東京オリンピック・パラリンピックが、そして来年は北京オリンピック・パラリンピックが開催される年であります。

本町のオリンピアンにつきましては、すでに出場が内定している山本幸平さんに続いて、福島千里さん、桑井亜乃さん、髙木菜那さん、髙木美帆さんの4名にはぜひ連続出場を、そしてこれに続く若い選手にも代表の座を勝ち取っていただき、町民の皆さんに誇りと感動や勇気を、そして、子どもたちに大きな夢と希望を与えていただきたいと望んでおります。

私も、これら選手に負けないよう、持てる力の全てを注ぎ、情熱をもってまちづくりに取り組むことで、幕別町が夢や希望に満ち溢れた、輝かしい未来ある町となるよう、そして、コロナ禍にあって、この難局を乗り越え、落ち込んだ地域経済を再生し、安心して暮らせる日常を取り戻すことができるよう、全力を尽くしてまいる決意であります。

議員の皆さん並びに町民の皆さんの、より一層のご理解とご協力を心からお願い申し上げまして、町政執行方針といたします。

このページの担当は

政策推進課 政策推進担当
〒089-0692 北海道中川郡幕別町本町130番地1
電話 0155-54-6610 / FAX 0155-54-3727
(土日・祝日を除く平日の午前8時45分から午後5時30分まで〔12月29日から1月3日までを除く〕)

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