(閉館)蝦夷文化考古館

ページID:17001423更新日2025年2月12日

 幕別町蝦夷文化考古館は、「幕別町アイヌ文化拠点空間整備事業」に伴う同施設の保存改修工事および展示収蔵資料の修復作業等のため、

 令和5年3月31日(金曜日)をもって閉館しました。

 なお、資料目録・CD・DVDは、幕別町ふるさと館でお買い求めいただけます。

幕別町蝦夷文化考古館について

幕別町蝦夷文化考古館の画像

 幕別町蝦夷文化考古館は、幕別町のアイヌの指導者であった吉田菊太郎氏(1896-1965)が昭和34(1959)年に設立した資料館です。チロット(現幕別町千住)に生まれ育った吉田菊太郎氏は、地域の生活改善に取り組み、地域の産業、生活などに関わる多くの公職のほか、幕別村議、幕別町議(村議二期8年、戦後の町議二期8年)にもなっています。昭和21(1946)年に社団法人北海道アイヌ協会が創設されたときには副理事長に就いています。
 吉田菊太郎氏は、アイヌ文化を正しい姿で後世に残そうと、考古資料と先祖が用いた道具類を収集・保存する博物館の建設を企画しました。その資金を集めるため、昭和33(1958)年に『アイヌ文化史』を出版したほか、北海道外でもアイヌに対する偏見の打破を訴える講演活動を行いました。各方面からの協力を得て、1959年(昭和34年)に蝦夷文化考古館は落成しました。吉田菊太郎氏は昭和40(1965)年に亡くなりましたが、ご遺族が故人の意志を尊重し、昭和41(1966)年に建物並びに収蔵品すべてを町に寄付されました。
 蝦夷文化考古館内に展示されているのは、イナウ(木幣)、漆器、イナウル(礼冠)、パスイ(捧酒箆)のような儀式などで使用するもののほか、アットゥㇱ(樹皮衣)やチカㇻカㇻイミ(刺繍衣)といった衣服、丸木舟、マレㇰ(鉤銛)、ルサ(草製皿)やサラニㇷ゚(編み袋)といった日常的に使っていたものまで多岐にわたります。これらの多くが地元で集められたものだと言われています。そのほか、大正から昭和にかけてチロットとその周辺で撮影された写真、明治20年代以降の貴重な文書資料等も保管されていました。
 幕別町蝦夷文化考古館は、長きにわたり幕別町のアイヌ文化の発信の拠点となってきましたが、「幕別町アイヌ文化拠点空間整備事業」に伴う同施設の保存改修工事および展示収蔵資料の修復作業等のため、令和5年3月31日(金曜日)をもって閉館しました。

郷土文化ものがたり

 

館内のご案内

 蝦夷文化考古館には、図書資料が231点、文書資料が605点、写真資料が13点(枚数にすると626枚)の資料が収蔵されていました。
 これらの資料は、今後整備するアイヌ文化拠点空間における施設での展示を予定しています。

館内の画像
館内の画像

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吉田菊太郎資料目録一の画像

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蝦夷文化考古館への道順
 

 住所:北海道中川郡幕別町字千住114番地の1 TEL (0155)56-4899
 国道38号線沿い「千住橋」東側(十勝バス:考古館前バス停前)
 帯広市街からおよそ20分、幕別市街からおよそ10分です。

このページの情報に関するお問い合わせ

幕別町教育委員会 生涯学習課

電話 0155-54-2006 / FAX 0155-54-4714

(土日・祝日を除く平日の午前8時45分から午後5時30分まで〔12月29日から1月3日までを除く〕)

〒089-0604 北海道中川郡幕別町錦町98番地

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蝦夷文化考古館

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