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Uターン後、未経験だった農業事業へ挑戦

ページID:17006099更新日2025年2月19日

那須さん

在住期間2年 ※2024年時

幕別町出身。東京で26年間のキャリアを積み、30年ぶりに幕別町に戻った那須さん。現在は、燃料販売店「那須商店」を経営しつつ、新たに農業事業にも挑戦しています。

幕別を出た理由と東京での生活

私は幕別で生まれ育ち、高校進学のタイミングで町を離れました。大学進学を機に東京での生活を始め、その後26年間を東京で過ごしました。
前職では主に人事や総務の仕事をしていました。東京での生活は忙しいながらも充実していて、刺激的な毎日でしたね。ただ、幕別のことを忘れたわけではなく、いつか戻るかもしれないという気持ちは持っていました。とはいえ、父から家業を継ぐような話が出たことはなく、私自身も継ぐつもりで町を出たわけではありませんでした。

幕別に戻ってきたきっかけ

帰郷のきっかけは、父が病に倒れたことでした。
家族から連絡を受けて、会社を辞めて戻る決断をしました。祖父が昭和25年に創業し、父が長く経営してきた家業を守りたいという思いと、何より父への恩返しができると感じたんです。受継いだ当時は入院中の父から業務の引継ぎが一切できず、今まで全く経験したことのない燃料配達の業務に慣れるまでとても大変でした。
30年ぶりに戻った幕別は、あまり変わった感じがしませんでした。街並みも人も、そのまま30年、歳をとったように感じました(笑)
あとは、気候は変わったと思いますね。特に夏は暑いです。エアコンなんて無い家庭が多かったのに今や必需品です。冬は雪が少なくなって過ごしやすくなったと思います。

農業事業への挑戦

2024年の1月、燃料販売店の経営に加え、新たに農業事業「とかちサンシャイン農園」を立ち上げました。
きっかけは、地元の農家さんから離農の相談を受けたことです。その方が使っていた農地を一部借り受け、新規就農の準備を進めることができました。農業に関しては未経験でしたが、これを逃すともう挑戦できないと思い、すぐに決断しました。
現在は、アスパラガスの露地栽培に取り組んでいます。最初は右も左も分からず、地元の農家さんや農協の方々に助けていただきました。自分で情報を求めに行けば、助けてくれる環境があるんです。それを自分なりに整理して実践していくのが難しい部分でしたが、良い方向に進んでいますよ。
今の目標は、安定して生産できるようになること。将来的には、都市部とのつながりを強化し、自身の農産物を都市部のホテルや飲食店に届けることを目指しています。
また、これは漠然としたビジョンではありますが、農業をきっかけに、地元に人を呼べるような仕組みを作り、持続可能な地域社会の実現に取り組んでいきたいと考えています。

移住を考えている方へのメッセージ

幕別の魅力として真っ先に思いつくのは、自然や農業・食です。
しかし、30年ぶりに戻ってきた今、それだけではないなと感じてます。
この町には、“街を盛り上げたい”という人たちが多くいて、新しいことに挑戦しやすい環境があるなあ、と思います。
そういったコミュニティは、移住者でも入りやすい雰囲気がありますし、実際、地域のタウンミーティングや地元イベントを通じて、多くの方と交流できていますよ。
移住者の方でも、街を活性化していくコミュニティに入るチャンスがたくさんあるので、あとは飛び込む勇気だけです。
MAKE MAKUBETSU GREAT AGAIN!